6つのアンティークが謎を呼び、真実を語る。

真神恭介は鳴海探偵事務所に勤める唯一の探偵である。 失踪中の所長・鳴海誠司の娘で所長代理の鳴海京香と2人で事務所を切り盛りする日々であったが、 ひょんなことから京香とは腐れ縁である月嶋成美の経営するアンティークショップの雑用を兼務することになる。

ある日、壊れたオルゴールが成美の店に持ち込まれたことがきっかけで、恭介は名門木原家で起こる殺人事件に遭遇する。

しかし、それは大きな物語の始まりにすぎなかった。

地方都市“遠羽市”を舞台に、次々と起こる難事件。 事件を追う恭介たちは、いつしかその裏で密かに暗躍する者の存在に気づく。 無関係に見えた事件と人物は線で繋がり、やがて彼らは陰謀の渦へ飲み込まれていく……