[ストーリー]
深い森の中で、ガス欠と酷い嵐に立ち往生した主人公・一柳和(いちやなぎ なごむ)。
車を乗り捨て、豪雨の中に見つけた洋館にたどり着いた和は、裏庭で中年男性の死体を発見する。
その直後、和は何者かによって昏倒させられる…
意識を取り戻した和が見たのは、芝居の稽古をする一団だった。
話題作を連発している脚本家「帽子屋」の新作のため、この洋館に集められた8人の俳優達は、
和のことを"9人目の俳優"だと勘違いし、裏庭の死体の話も信用しない。
昏倒時の怪我のこともあり、館に泊めてもらうことになった和。
その夜、館の温室で「復讐」と書かれた不吉な手紙と、黒猫の置物が発見された。
続いて、館に駐められていた俳優達の車のタイヤが切り裂かれる。
悪戯にしては度が過ぎていると、俳優達は次第に不穏な空気に包まれていく。
翌朝、俳優の一人の死体が発見される。
死体は何かを暗示するような、奇妙な姿勢と装飾が施されていた。
――『見立て殺人』?
さらに、土砂崩れによって館は外界から孤立してしまう。
疑心暗鬼に陥り、互いに接触を避け始める俳優達。
自分を守ることで精一杯な彼らは能動的に犯人を捜す余裕もない。
次の殺人を阻止できるのは、唯一の部外者であり、犯人の「復讐」に無関係な和だけ。
「予告」と「見立て殺人」の謎を解き、殺人を未然に防ぎ、真犯人を指摘することが出来るのか?
タイムリミットは7日間。
「それを過ぎちまったら犯人は――もう、誰も逃してはくれないでしょう」
(c)2006
FOG /NIPPON ICHI SOFTWARE INC.